2005年12月09日
オークション会場と業者の癒着
前回までで、オークションで事故車ではないと判断された車の危険性について、ご説明しました。

事故車かどうかきわどい車でも、事故車でないと判断された瞬間に、すべて免責されてしまいます。
公取の規約でも、事故車については説明しなくてはいけませんが、事故車でない車については、特別な決まりはないからです。

これはある意味、業者側にとって、好都合でもありますよね。
そのあたりは、徐々に説明していきます。



〜オークション会場と業者の癒着〜

オークション会場というのは、れっきとした営利企業です。
というよりも、今や莫大な利益を上げている成長企業です。(これはヤフーなんかを見てもよくわかります。今やヤフーの一番の利益部門はヤフオクです。)

「公正、中立の市場」とうたっていますが、もちろんそんなことはありません。
私も何度も不公平な裁定で泣かされています。

ここでまず、オークション会場がどうやって利益を上げているのかを、簡単に説明します。

オークションに車を出品すると1台につき7,000円前後の出品料がかかり、その出品した車が売れると同じく7,000円前後の成約料がかかります。
車を購入した場合は1台につき6,000円前後の落札料がかかります。

オークション会場はこの手数料により収入を得ています。

なんとなくそれほどたいした金額ではないような印象を受けます。
そこで1開催でこの手数料がいくら入るのかをオークション会場最大手のUSS(ユー・エス・エス)を例に計算してみましょう。

本社でもあるUSS名古屋会場では毎週金曜日にオークションが開催され、毎回 7,000台前後の車が出品されます。

仮に出品台数が7,000台とすると、そのうちの約60%が成約しますので、4,200台が競り落とされる計算になります。
これを手数料にするといくら入るか計算してみましょう。

USSの場合出品料、成約料は一律でないので計算上8,000とします。落札料は6,800円とします。

 まず出品料が
 8,000円×7,000台=56,000,000

 次に成約料が
 8,000円×4,200台=33,600,000

 最後に落札料が
 6,800円×4,200台=28,560,000

これを合計するとなんと1開催あたり一億一千八百十六万円の収入になります。

実際には出品の多い会社には出品料を値引きしたりしますからこれよりは少なくなりますが、それにしても莫大な金額であることに間違いはありません。

さぁー、このように利益を上げるためには、オークション会場としてはとにかく出品台数を集めなくてはなりません。

出品台数の多いオークション会場には、自然と人も集まります。するとオークション会場に活気が出て、また成約率も上がっていきます。

すなわちオークション会場にとって、とにかく出品台数を集めることが最優先課題になります。

すると、必然的に出品台数の多い店は、オークション会場にとって重要なお客様となります。

少々無理を言われたって、多少は目をつむらなければならない時もあります。
オークションに出品される車に付けれれる「評価点」だって、検査員の気持ちしだいで変わるのです。

ここの所は、私が言うよりは、実際のオークション会場の検査員の方に、直接話を伺ったほうが信憑性が高いと思います。
現在、現役検査員に取材をしている最中ですので、次回あたりにご紹介できればと 思っています。
お楽しみに!

この続きは次回に・・・

 
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